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成年後見制度は使いやすい?

  • 執筆者の写真: 司法書士 桒原浩一
    司法書士 桒原浩一
  • 2024年3月1日
  • 読了時間: 2分

 成年後見制度がより使いやすい制度になる兆しです。


先日、成年後見制度の見直しを検討する旨が表明されました。

具体的には、一度選任すると原則として亡くなるまで利用をやめられない現行制度を改め、期間限定で選任できる仕組みなどが検討されるようです。


 現状では、例えば不動産取引や遺産分割協議の当事者が認知症等で判断能力が不十分な場合、家庭裁判所に成年後見人選任の申立てをし、裁判所が選任した成年後見人が、その当事者に代わって不動産取引や遺産分割協議の手続きを行うのが一般的で、不動産取引が完了した後もしくは遺産分割が解決し終わった後も、判断能力が回復しない限り、後見制度の利用をやめることができません。

士業等の専門家が後見人を務める場合、通常毎月数万円の報酬を支払い続ける必要があり、経済的負担も大きくなるとの指摘もあるようです。このため、利用期間を必要に応じて設定したり、専門家から親族へと交代できる仕組みなど、現在のニーズに沿った検討がされるようです。


 後見制度が利用しやすくなることは大歓迎なのですが、不動産売却や遺産分割などで大金が入ってくると、それを狙う人もでてくるわけで、期間限定にするにしても危険と背中合わせだなと感じたニュースでした。

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